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最新情報

2010年8月 6日 (金)

パナソニック教育財団 成果報告会

こんにちは、ワシダです。

昨日8月5日、パナソニック教育財団の成果報告会がありました。

昨年度一年間をかけて、
からくりプロジェクトと吉祥女子高等学校美術科とが、
パナソニック教育財団の助成金を受けて、
協同で展開していたプロジェクトです。

財団とプロジェクトの経緯について
http://karapro.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-5715.html
 
からプロの唐澤、ワシダ、吉祥女子高校の徳山教諭が、
壇上で簡単なプレゼンをさせていただきました。
(三人そろって発表者に回ってしまったため写真はありません;;)

我々の制作した
『制作・鑑賞一体型の鑑賞教育プログラム』は
冊子としてまとめられています。
美術教育関係者のみなさまをはじめ、
多くの方へ鑑賞教育のマニュアルとなるように制作しました。

Photo

無料で配布しておりますので、
ご希望の方はからくりプロジェクトのメールアドレスまでお伝えください。

からプロではこどもどもども、Home、とお世話になっている福本健一郎さんや、
吉祥寺のギャラリーフェイストゥフェイスのご協力をうけ、
長丁場のプロジェクトを終えることが出来ました。

ご協力いただきました関係各位、
積極的に参加してくれた吉祥女子高校の生徒のみなさまに、
そして、このような貴重な機会を与えてくださった徳山先生に
この場をお借りしてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

ワシダアキ

(なお、本プロジェクトを通じて感じたことなどは、また随時書いていきたいと思います。)

2010年8月 2日 (月)

からくりプロジェクトは次のステージへ

からくりプロジェクト、ワシダです。

唐澤に引き続きまして、
今後のからくりプロジェクトについてご報告させていただきます。

Photo

前回の記事にもありましたが、
私事で恐縮ですが私も来年の春には社会人になることが決定いたしました。
からくりプロジェクトはもともと

学生主催
のアートプロジェクトとして立ち上がり、
原則ワシダ・唐澤の二名で代表を務めるという形をとってまいりました。
したがって、私が就職する以上、今まで通りに活動を続けていくことはできません。


だからこそ


からくりプロジェクトは次のステージへと躍進します!

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

これまで10回の企画展、3つのイベント、教育プログラムを手掛けてきた我々が、
常に主眼としていたのは「社会とアート」をいかに繋ぐか?
という命題です。
そして、私たちが気がついたことは、「どちらか一方の視点だけでは足りない」
ということでした。

「社会とアート」を考える時、社会の視点とアートの視点と二つの視野から捉えない以上、
本当に価値ある活動は生まれない。
だからこそからくりプロジェクトは、そのふたつのフィールドに根を生やした活動にしたい!

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

フィールド1 芸術

 専門性と幅広い知識を兼ね備えて、未来の芸術史を創っていくアーティスト。
 批評家。ジャーナリスト。キュレーター。etc
 専門知識を共有し、時に激論をかわしながら、真剣に芸術を考える。
 それは、まだ見ぬ未来の世界に私たちを導いてくれる。
 
 →ex10世代の批評家集団の結成??

フィールド2 インダストリー

 今、社会に何が求められているのか。
 真にゆとりある、感性が響きあう暮らしとは?
 各分野のスペシャリストが、それぞれの仕事や立場から芸術を考える。
 単なる市場主義を超えた、新しいアートインダストリーを開花させる。
 
→ex社会人向けのアート勉強会?

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

二つのフィールドで、ワシダ・唐澤はプロフェッショナルになります。(宣言)
何ができるのか?何が生まれるのか?
これからの展開は未知数ですが、どうぞ長い目で見守ってください。


このブログでは、
ワシダ・唐澤の二人が、それぞれの視点で捉えたアートや芸術について、
不定期にお話しさせていただきたいと思います。

今日はちょっと大きなことを言ってしまいました;;
でも、本音はもっと大きなことを考えていたりします。
ひびしょうじんです。

それではまた。

2010.8.2
からくりプロジェクト
ワシダアキ

2010年7月26日 (月)

今後のからくりプロジェクト

今日は、以前からさわクリニックでのグループ展「アートの中のわたし、わたしの中のアート」に出展してくれた土屋裕介さんの個展に行きました。

ひとことで言うと、びっくりしました。

土屋さんは私が初めて作品を買った作家さんでもあり、大学4年生の時の芸祭の作品から2年間くらい見てきていて、作品ってこんなにも変わっていくんだなあ、と思いました。
学部の卒制の時も印象がとても強くて、その時はグループ展に出してもらうことが既に決まっていたので、作品に出会えてほんとに良かったと思いました。その作品もすごく好きでした(特に《ピーターパン》という作品)が、今度の個展を見て、比べると、学部の卒制のときは「なんとなく作っていた」という感じがするのです。
あのときの作品は、今にして思うと「なんとなくいい感じ」という感じでした。なんとなくでも、いい感じだったのだから、いい感じでしたが(笑)。見る人にとっても、学部の卒制のときの作品の方が「つらく」なくて、いいという人もいるのかもしれない。事実心地良かったですし。

でも今回は、その「なんとなく」という部分はどんどん削ぎ落とされている感じがします。
作り手になるのだという覚悟のようなものがみなぎっていて、かなりガツンと来ます。こんな感じを土屋さんの作品から感じるのは初めてで、結構つらい。そして言葉が出てこない。
ので、今困っています(笑)。
でも、土屋さんは“作家さん”になっていくんだ、と実感しました。
以下に情報をアップしておきます。

 土屋裕介 展  - dreamer -
 
 7月26日(月)~31日(土)
 11:00~18:30
 @ギャラリーせいほう(http://gallery-seiho.com)
 http://www.geocities.jp/im_not_by_you/


私が継続的に作品を見ている人は同学年の人が多くて、大学4年生です。いいものを作っている人はたくさんいるけれど、今日土屋さんの作品から受けたような印象の人はいません。作り手としての自負、みたいなものかなあ?
でもそんな同学年の友人たちも、卒制をして、院に入って、院を出るころには、“作家さん”という自覚を持つのでしょうか。

私もおちおちしていられません。
ワシダはこの就職難といわれる最中、しっかり就職を決めました。駅の商業施設をつくる会社です。美術の外の社会の側から、そこに美術を引っ張ってきて、美術を広めたいのだそうです。今まで一緒にプロジェクトをやってきて、ワシダは行動力のある人間です。社会には、もちろん全く美術に関心のない人もたくさんいるでしょうし、そう簡単ではないだろうけど、彼女なら、やってくれると思っています。大事なときには呑みすぎないでね(笑)。そして物腰柔らかなビジネスパートナーを見つけること(笑)。

私はといえば、ワシダとは反対に美術の中から、美術を楽しむ人を増やしたいと思っています。土屋さんも出展した「アートの中のわたし、わたしの中のアート」は、私のキュレーションした展示の中で最もやりたいことが形にできた展示でしたが、そのアーカイブで、ワシダに「この展示は美術館とかギャラリーとか、作品を見るつもりで来る場所で見たかった」という厳しい(笑)指摘を受けました。でもきっと、年がら年中一緒にいるワシダの意見は正しくて、自分は美術館やギャラリーが一番向いている場所なのではないかと思います。
なのでその一歩として、今私は大学院に入るため卒論と格闘しています!
美術ファンを増やすというような、そういう大きな目標はどうも私は持てないけれど、自分は美術が好きだし、自分が作品を見続けたいと思うアーティストが、制作を続けられるような環境を作れたら、と思うのです。


最後になりましたが、からくりプロジェクトは今後、唐澤・ワシダ2人による今までのような活動を行なうことはおそらくありません。おそらく。
でも美術をより多くの人に面白がってもらいたいという気持ちは今も変わっていませんし、きっとずっと変わらないと思います。それをより具体的に仕事とつなげていくために、ワシダは就職し、私は進学を志望しました。
今後は、展示を企画するなどの活動は予定されていませんが、会社で仕事をしていく中で、大学院でより深く美術と関わる中で、それぞれが美術に関して思ったことをこのサイトに書いていこうと思っています。

充実した内容にしていきたいと思いますので、これからも時々サイトを見ていただけたら幸いです。

2010年7月26日
からくりプロジェクト 唐澤茉也

2010年6月26日 (土)

学び研

こんにちは。ワシダです。

本日2010年6月26日、

美術による学び研究会 東京府中大会

にからくりプロジェクトのワシダ、唐澤が参加いたします。

昨年パナソニック教育財団の助成を受けて実施した、

体験鑑賞一体型鑑賞教育プログラムの発表を少しだけさせていただきます。

私たち以外にも、教育の現場からの様々な取り組みについての講演があり、

現行の美術教育の問題点や課題解決策などを広く知ることが出来る機会と思います。

参加は無料ですので、ご興味ありましたら参加してみてはいかがでしょうか。
(なお日曜日にも鑑賞教育フォーラムが開催されます。)

http://artmanabi.main.jp/pg106.html

追伸 ブログの更新が滞っており失礼いたしました。
   近々にここしばらくの活動をまとめてご報告したいと思います。

からくりプロジェクト ワシダアキ

2010年1月 1日 (金)

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!

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2010年初からプロブログは
昨年のまとめと新年の抱負から参りたいと思います。
ワシダ・唐澤より、昨年を漢字一字で表現してみました。
本年もどうぞよろしくおねがいいたします。


ワシダアキ
[能]

 初めてメインキュレーションをおこなったHome展に始まり、Kids展、吉祥女子高校との教育プログラム、せいが保育園でのクリスマスイベント。2009年はからくりプロジェクトを通じて、多くの新しい経験が出来ました。その経験のすべては私にとって「想いは形にすることが出来るのだ」という自信を与えてくれるものでした。漢語において、英語のcanを表す『能』。思うようにことが進まず、不安になったときも「できる!」という気持ちが私の原動力になりました。しかし、すべての企画は私一人で成し得たものではありません。多くの「才能」に出会えたことも2009年の大きな喜びです。一人一人の才能が組み合わさり、より大きな感動を産み出す瞬間を沢山見ることができました。ときにそれは私の想像を遥かに超えた素晴らしいものでした。
2010年も多くの才能と出会い、多くの想いを形にできるように、願いも込めて『能』の一字を今年の漢字として選びます。

そして本年の私の抱負は「決める」!です。
これまで学んできたこと、経験を活用して、
「一発決めてやろう!」それが新年への抱負であります。

 昨年お世話になりましたすべての皆様に。ありがとうございました。
 未熟な私ではありますが本年もどうぞ。よろしくおねがいいたします。


唐澤茉也
[実]

からくりプロジェクトで、私が昨年一年最も印象的だった企画は、第9回企画展『アートの中のわたし、わたしの中のアート』、そしてパナソニック教育財団の助成を受けて行った高校生対象の体験鑑賞一体型教育プログラム開発です。

第9回企画展では、写真・彫刻・映像の各ジャンルから櫻井裕子・土屋裕介・山田周平の3作家をからさわクリニックで紹介しました。出展作品の圧倒的な質の高さ・説得力と、あるいは偶然にも作品が全て人物をモチーフとしており、患者さんにとって親しみやすかった、ということもあるのでしょうか、たくさんの感想をいだきました。治療のために来院した、美術に特に関心のない、いやむしろ、こと現代美術に関しては敬遠していたかもしれない患者さんから反応がもらえたことには、私も約3年間続けてきたプロジェクトに一定の成果を感じることができました。私がこの展示で心がけたこととは、このところよく聴く「アートで町興し」「アートで心を豊かに」といった押し付けがましい展示にならないように、ひたすら「上質な作品を、最も良く見える形で見せる」ということでした。こだわりのファッションに身を包む人を町で目にするにつけ、美を愛でる気持ちはもともと日本人の誰もが、しかも高いレベルで持っていることは明らかだと思ったからです。第9回企画展『アートの中のわたし、わたしの中のアート』は、もちろん全員とはいかないまでも、見てくださった人のいくらかには「わたしの中にもアートを面白がる気持ちがあるんだ」と発見してもらえる展示になった思います。「将来のアートファンと美術品のコレクターを増やす」というプロジェクト立ち上げ時のアイデアが、一つ“実った”と感じられたのがこの企画展でした。
高校での体験鑑賞一体型教育プログラム開発の発想の発端は、将来的には作り手よりも受け手の方が圧倒的に多くなるのが美術なのに、学校ではほとんど美術鑑賞教育が行われないことに疑問を感じたことでした。どちらかといえば生涯教育的な活動をしてきた「からくりプロジェクト」ですが、継続してやっていく中で、より若い人たちに、教育という立場から美術館賞の面白さを伝えたいとも考えました。プログラムは今年度いっぱいの企画で現在も実践中であるため、まだ客観的に見ることはできずにいますが、東京藝術大学絵画科油画専攻3年の福本健一郎さん、吉祥女子高等学校美術科教諭の徳山高志先生と協同して、大変充“実”したプログラムが企画できたと思います。このプログラムでは、過去の巨匠の作品を鑑賞するのではなく、より身近な美大生の作家とワークショップなどを行いながら、高校生たちに実感のこもった鑑賞体験を持ってもらうことを目指しました。対象となる美大生は、アーティストとしての力があることはもちろん、高校生たちに言葉で伝える能力も求められるという、大変難しい立場でしたが、福本さんは見事にその役目を果たしてくれました。まさに福本さんあっての鑑賞教育プログラムだったと思います。ありがとうございました。

こうして、大学入学以来やってきた「からくりプロジェクト」の構想が、私の中で1つ(2つ?)結実したのが今年一年でした。その意味で、私は今年を締めくくる漢字一字を、実るという意味の「実」にしました。しかし、「実」を運んで別の場所に種として植えてくれるのは、風や、実を食べてくれる動物たちです。「からくりプロジェクト」のアイデアがどんどん広まって、アーティストを目指す人たちが明るい未来像が描けるような日本のアートシーンになっていったら、と思います。そしてそのためには、風や動物になってくれる周りの人たちの協力が欠かせません。来年もプロジェクトが活動していく中で、展示場所を提供してくれる方々、既に美術の仕事をされている先輩たち、そしてアーティスト、etc…たくさんの方々にお世話になると思います。運んでもらう価値があるだけの実が付けられるよう、唐澤・ワシダともども日々精進してまいりますので、今年もどうぞよろしくお願いします。

2009年11月 9日 (月)

福本健一郎さん展覧会情報!

からくりプロジェクトでは、『こどもどもども』展に引き続き『Home』展にも
出展いただいている福本健一郎さんのグループ展のご案内です!

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東京藝術大学 学生による展示を行います。

展示タイトル:They have taken the wrong course in my life.
-彼らは人生の方向を誤った。

会期:2009年12月7日(月)〜11日(金)
時間:10:00-19:00(初日17:00から 最終日16:00まで)
オープニングパーティー 7日(月)17:00〜

場所:東京藝術大学 音楽学部 学生会館(キャッスル2F)

住所:〒110-8714 東京都台東区上野公園 12-8
JR上野駅 公園口より徒歩10分


出展作家:
伊藤 航(工芸科 3年)
出口雄樹(日本画 3年)
蔭山忠臣(油画 3年)
串田千晶(油画 3年)
高橋豊(油画 3年)
福本健一郎(油画 3年)

Photo

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12月には初個展を控えている、福本さん。
個展の情報も追ってご紹介します。

ワシダ

2009年10月19日 (月)

第9回企画展『アートの中のわたし、わたしの中のアート』 が終了します!

朝晩がすっかり寒い今日この頃、皆さんお元気ですか?


からさわクリニックで約三ヶ月開催された展覧会『アートの中のわたし、わたしの中のアート』も、昨日最後の一般公開日を終え、患者さんへの公開も21日をもって終了します。

『からくりプロジェクト』の名前の由来であり、目標でもある、
“からさわクリニックでの、からくり箱を開けたときのようなアートとの出会い”に、
かなり近づけた展示になったのではないでしょうか。この展示で、美術ファンが増えたとまでは言えないかもしれません。でも確実に、「おっ!?」と思ってくれた人はいたと思います。その「おっ!?」を、少しづつ増やしていきたいと思います。
日々精進です。

私が自信を持ってオススメできる作家さん達に集まってもらえたこと、それから今回、少しではありますが、キュレーションへのコメントをもらえたことで、とてもやりがいを感じました。


さて、展示会場で行っていた「あなたなら誰の作品を買う?」アンケートの最終集計結果です↓

 山田周平 ・・・2票 
 櫻井裕子 ・・・8票
 土屋裕介 ・・・10票


そして、得票数トップにもなった土屋裕介さんの個展が11/1から始まります!

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 土屋裕介 個展
   ― your world ―
 Docu0062
 
 2009.11.1(sun) ~ 12(thu)
 open 12:00 ~ 18:00  休廊日 金・土曜日
 @GALLERY 海 (京成公津の杜駅下車、徒歩8分)
 展覧会詳細はコチラまで

 土屋裕介のHPはコチラ

2009年8月23日 (日)

吉祥女子高校の夏期セミナー

蝉の声が盛んに響いております。
夏も終わりですね。

からくりプロジェクト、この夏の最大のイベントが
8月17日から21日にかけて行われました、
吉祥女子高校での夏期美術セミナー。

その名も『藝チャレ』。

正確には「芸大生にチャレンジ」というワークショップ企画です。
この企画はパナソニック教育財団の助成を受けて実施中の美術鑑賞教育プログラムの一貫です。
くわしくは過去の記事をご覧いただければと思います。

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講師は東京藝術大学油画科3年の福本健一郎さん
(からプロではこどもどもども展Home展、と度々出展していただいております。)

四日間のワークショップでは
「100KIN ART」という課題で作品を制作しました。

日用品をアート作品に変える福本さんの作品のように、
100円ショップで購入出来るような身近な量産品を使って作品をつくりました。

初日と二日目は制作。
福本・唐澤・ワシダがチューターとして声をかけたり、
共に制作しながら進めていきました。

P1030648_4

三日目には展示と講評を行いました。

P1030656

多様な作品に溢れ、賑やかな展示となりました。
講評には吉祥寺のギャラリーFace to Faceの山本さんにもいらしていただき、
予定時間を遥かにオーバーするほど丁寧な講評をいただきました。
最後には表彰も行いました。

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今回にあわせて制作した自作の前で語る福本さん。

P1030660

私達にとっても貴重な体験となりました。
高校生の皆さんにも将来を考える小さなきっかけにしてもらえれば幸いです。

今回の作品は11月22日よりからさわクリニックで展示されます。
高校生自身が企画する展覧会となります。

また、福本さんの初個展も控えております。

また詳しくは11月頃にご案内出来るかと思います。

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からさわクリニックでの企画展
「アートの中のわたし、わたしの中のアート」展も開催中です。
次回公開日は8月30日です。


ワシダ

2009年7月29日 (水)

企画展「アートの中のわたし、わたしの中のアート」が始まりました!

7/25よりからくりプロジェクトの最新企画展が始まりました。


今回は初日アーティストトークの模様と、患者さんの反応を少しお届けしようと思います。

今回は作家の方々が会場の病院までなかなか遠いということで、せっかくならとアーティストトークを企画しました。オーディエンスの数など準備不足は痛感いたしましたが、トークの内容自体はなかなか面白いものになりました。

作品とタイトルが合わさり、補完しあって完成する(しかもタイトルは、作品の間口を大きく開き、見る人を惹きつけるのに一役買っている)という土屋さんの作品のスタイルに対して、山田さんはある種見る人を突っぱねます。その意思は、サングラス・金髪というアイテムによって、見る人と映像中のモデルとのコミュニケーションをあえて困難にしているというところだけでなく、展示の仕方にも現れているように思います。
というのも、山田さんの作品では、変装前と後の映像がどのくらいの間隔で入れ替わるべきか、最後の最後まで展示方法を検討しました。作品の面白さを充分に感じてもらうためには、間隔が長いほうが良いことは間違いありません。しかし、そもそも映像が交互に映されていることに気づいてもらえなければ、始まりません。より多くの人に「気づいてもらおう」とすれば、間隔は短くすべきです。作品に興味を持ってくれた人により深く面白さを“感じて”もらうのか、あるいは、表現の意図といったことはさておき、とにかく多くの人に作品を“わかって”もらうのか、この二者択一になりました。結果は前者で、映像の切り替えの間隔は長めにとってあります。この選択はキュレーターにとっては非常に難しい問題です。作家側に立つか、見る側に立つかで判断が真逆になってしまいます。最終的な判断を出させてくれたのは、山田さんの「唐澤さんが見て、一番作品が面白く感じる見せ方で見せるべきだ」という言葉でした。しかし、作品の間口を狭くしてしまったこともまた事実なのです。
結果的にどちらが良いのかは判断を急ぐべきではないでしょう。ただこのことに関して、間口を広く取る傾向にある土屋さんが「(見る人にわかりやすく入りやすい表現にすると)表現の意図というところまでなかなか考えてもらえなくて残念だ」と言っていたのが印象的でした。作家にとってもこれは悩ましい問題なのかもしれません。

トークの中で一番赤裸々に語ってくれたのが櫻井さんではなかったでしょうか。多くの人がなかったことにしている部分、陰の部分を、二枚の写真を編むことで炙り出だしたい、ほうっておきたくないという櫻井さんの言葉は、司会をしていた私にも響くものがありました。「隠したい部分があるから見せたい部分もある」とも話していました。
ただ、後からご指摘を受けたのですが、私の質問が主観的なところに及んでいたようです。櫻井さんにとってはおそらく素材に過ぎない写真を、大きく捉えすぎていたのでは、という指摘でした。指摘してくれた方は50代の女性でしたが、櫻井さんの作品そのものについても「あまりに個人的な感情が作品に出すぎていて、どう見て良いかわからない」というようなことをおっしゃっていました。これが櫻井さんがトークの中で話していた「テーマをもっと公的にすべきでないか」ということにつながるのかもしれません。櫻井さんの作品は個人的な感情がダイレクトに表され、その分同世代の女性は深く共感するが、それ以外の方、特に男性の共感を得にくいように思います。これはきっと彼女の今後の課題となっていくことでしょう。


以上がアーティストトークの模様ですが、病院の患者さんへの公開も始まり、ちらほらとリアクションなども聞かれるようになりました。
やはり、待合室の椅子のならびに置かれた土屋裕介さんの《静かな毒》は、老若男女を問わず関心を集めているようです。正面に立って10秒くらい顔を見つめる患者さんもいるとか。受付の事務の職員の方にも、彫刻と一緒に待つ人の姿(人と一緒に待つ彫刻の姿、と言うべきでしょうか?)が面白いと好評です。写真をぜひアップしたいところですが、患者さんのプライバシーに配慮して撮影は控えさせていただきます。

皆様ぜひ展示に足をお運びください!



[からくりプロジェクト 唐澤茉也]

2009年7月24日 (金)

第9回企画展「アートの中のわたし、わたしの中のアート」作家紹介③

明日から始まる企画展の作家紹介も3回目!
今回紹介するのは彫刻作家、土屋裕介さんです。

昨日作品の搬入がありましたが、とても面白い展示になりました。
待合室の椅子の並びに、体育座りをした人の彫刻が展示してあります。まるで一緒に順番待ちをしてるかのようです。人が座った高さに揃えたということで、診療時間に人が入った時どんな風に見えるのか楽しみです。

彼の作る人物は、性別や年齢があいまいにされ、喜怒哀楽のどれにもあてはまらないような表情が特徴的です。そのいうならばニュートラルなたたずまいには、どこかにいるようでいて、しかし実はどこにもいない人のような、不思議な感覚を覚えます。
それでも、作品はそれ以外表現の方法がないかのような説得力を持っています。これは土屋さんが、「自分がなにを作りたいか」ではなく、「作品の、どう表現されたいかという声」に耳を澄ませているからではないでしょうか。彼は語り手的ではなく、聞き手的作家です。


どれだけ大きくその周囲の“空気”を支配できるかが、彫刻の良し悪しだ、ということを何かの美術の本で読んだことがあります。土屋さんの作品はまさにそうです。写真では伝わらない、作品の支配する“空気”をぜひ見に来てください。

明日16:30~全作家が集まってアーティストトークも行います!

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