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2010年1月 1日 (金)

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!

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2010年初からプロブログは
昨年のまとめと新年の抱負から参りたいと思います。
ワシダ・唐澤より、昨年を漢字一字で表現してみました。
本年もどうぞよろしくおねがいいたします。


ワシダアキ
[能]

 初めてメインキュレーションをおこなったHome展に始まり、Kids展、吉祥女子高校との教育プログラム、せいが保育園でのクリスマスイベント。2009年はからくりプロジェクトを通じて、多くの新しい経験が出来ました。その経験のすべては私にとって「想いは形にすることが出来るのだ」という自信を与えてくれるものでした。漢語において、英語のcanを表す『能』。思うようにことが進まず、不安になったときも「できる!」という気持ちが私の原動力になりました。しかし、すべての企画は私一人で成し得たものではありません。多くの「才能」に出会えたことも2009年の大きな喜びです。一人一人の才能が組み合わさり、より大きな感動を産み出す瞬間を沢山見ることができました。ときにそれは私の想像を遥かに超えた素晴らしいものでした。
2010年も多くの才能と出会い、多くの想いを形にできるように、願いも込めて『能』の一字を今年の漢字として選びます。

そして本年の私の抱負は「決める」!です。
これまで学んできたこと、経験を活用して、
「一発決めてやろう!」それが新年への抱負であります。

 昨年お世話になりましたすべての皆様に。ありがとうございました。
 未熟な私ではありますが本年もどうぞ。よろしくおねがいいたします。


唐澤茉也
[実]

からくりプロジェクトで、私が昨年一年最も印象的だった企画は、第9回企画展『アートの中のわたし、わたしの中のアート』、そしてパナソニック教育財団の助成を受けて行った高校生対象の体験鑑賞一体型教育プログラム開発です。

第9回企画展では、写真・彫刻・映像の各ジャンルから櫻井裕子・土屋裕介・山田周平の3作家をからさわクリニックで紹介しました。出展作品の圧倒的な質の高さ・説得力と、あるいは偶然にも作品が全て人物をモチーフとしており、患者さんにとって親しみやすかった、ということもあるのでしょうか、たくさんの感想をいだきました。治療のために来院した、美術に特に関心のない、いやむしろ、こと現代美術に関しては敬遠していたかもしれない患者さんから反応がもらえたことには、私も約3年間続けてきたプロジェクトに一定の成果を感じることができました。私がこの展示で心がけたこととは、このところよく聴く「アートで町興し」「アートで心を豊かに」といった押し付けがましい展示にならないように、ひたすら「上質な作品を、最も良く見える形で見せる」ということでした。こだわりのファッションに身を包む人を町で目にするにつけ、美を愛でる気持ちはもともと日本人の誰もが、しかも高いレベルで持っていることは明らかだと思ったからです。第9回企画展『アートの中のわたし、わたしの中のアート』は、もちろん全員とはいかないまでも、見てくださった人のいくらかには「わたしの中にもアートを面白がる気持ちがあるんだ」と発見してもらえる展示になった思います。「将来のアートファンと美術品のコレクターを増やす」というプロジェクト立ち上げ時のアイデアが、一つ“実った”と感じられたのがこの企画展でした。
高校での体験鑑賞一体型教育プログラム開発の発想の発端は、将来的には作り手よりも受け手の方が圧倒的に多くなるのが美術なのに、学校ではほとんど美術鑑賞教育が行われないことに疑問を感じたことでした。どちらかといえば生涯教育的な活動をしてきた「からくりプロジェクト」ですが、継続してやっていく中で、より若い人たちに、教育という立場から美術館賞の面白さを伝えたいとも考えました。プログラムは今年度いっぱいの企画で現在も実践中であるため、まだ客観的に見ることはできずにいますが、東京藝術大学絵画科油画専攻3年の福本健一郎さん、吉祥女子高等学校美術科教諭の徳山高志先生と協同して、大変充“実”したプログラムが企画できたと思います。このプログラムでは、過去の巨匠の作品を鑑賞するのではなく、より身近な美大生の作家とワークショップなどを行いながら、高校生たちに実感のこもった鑑賞体験を持ってもらうことを目指しました。対象となる美大生は、アーティストとしての力があることはもちろん、高校生たちに言葉で伝える能力も求められるという、大変難しい立場でしたが、福本さんは見事にその役目を果たしてくれました。まさに福本さんあっての鑑賞教育プログラムだったと思います。ありがとうございました。

こうして、大学入学以来やってきた「からくりプロジェクト」の構想が、私の中で1つ(2つ?)結実したのが今年一年でした。その意味で、私は今年を締めくくる漢字一字を、実るという意味の「実」にしました。しかし、「実」を運んで別の場所に種として植えてくれるのは、風や、実を食べてくれる動物たちです。「からくりプロジェクト」のアイデアがどんどん広まって、アーティストを目指す人たちが明るい未来像が描けるような日本のアートシーンになっていったら、と思います。そしてそのためには、風や動物になってくれる周りの人たちの協力が欠かせません。来年もプロジェクトが活動していく中で、展示場所を提供してくれる方々、既に美術の仕事をされている先輩たち、そしてアーティスト、etc…たくさんの方々にお世話になると思います。運んでもらう価値があるだけの実が付けられるよう、唐澤・ワシダともども日々精進してまいりますので、今年もどうぞよろしくお願いします。

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